今さら聞けない“SSL化”ってなに？ホームページの信頼性アップ基本ガイド

はじめに

「保護されていない通信」って出てるけど、これ大丈夫？

そんなふうに思ったこと、ありませんか？

最近はインターネットの安全性に対する意識が高まっています。
ホームページを見ていて、アドレスバーに「保護されていない通信」と表示されたり、🔒 鍵マークがついていなかったりすると、それだけで不安に感じてしまう人も。

この「安心できるかどうか」を左右するのが “SSL化” という仕組みです。
今回は 「そもそもSSLってなに？」という基本から、なぜ今SSL化が必須なのか、簡単にご紹介します。

SSL化とは？ざっくり言うと「通信を暗号化すること」

SSL（Secure Sockets Layer）は、インターネット上でやりとりされるデータを 暗号化 する技術です。
現在は正確には「TLS」という後継の技術が使われていますが、今でも「SSL化」と呼ばれることが一般的です。

ざっくり言うと

• SSL化されていない → 誰でも通信内容を盗み見できる状態
• SSL化されている → 通信内容が暗号化され、安心してやりとりできる状態

例えば、以下のような情報はSSL化していないと 盗み見や改ざん のリスクがあります。

• お問い合わせフォームから送った情報
• ECサイトの購入者情報・クレジットカード情報
• ログインID・パスワード
• 会員登録フォーム・アンケート送信内容

「フォームがないサイトだから関係ない」と思っている方も要注意。
今は Google や各種ブラウザが、サイト全体の SSL 化を「推奨」ではなく 「必須」とみなす時代になっているため、 全ページSSL化 が標準になっています。

どうやって見分けるの？SSL化されているサイトの特徴

サイトのアドレス（URL）が、

https:// で始まっている（sが付いている）
🔒 鍵マーク がアドレスバーに表示されている

この状態になっていれば、基本的にSSL化がされています。

逆に http:// だけのサイトや、ブラウザが「保護されていない通信」と表示している場合は、SSL化が未対応の状態です。

ブラウザ（ChromeやSafari）は、SSL未対応サイトを 明確に警告表示 する傾向が強まっています。
「なんとなく古いサイトだな」と思われるだけでなく、信用リスク につながる恐れも。

なぜ今、SSL化は“必須”なの？

① セキュリティ対策として必須だから

個人情報保護の観点から、SSL化はもはや“やるのが当たり前”になっています。
未対応だと情報漏洩のリスクがあり、万一の際は企業としての信用も大きく損なわれます。

とくに 顧客との接点がある業種（店舗／サービス／ECなど） では、見落とすと大きな問題に。

② SEO（検索順位）にも影響するから

Googleは SSL化されているサイトを優遇 しています。
SSL未対応のサイトは検索順位が下がりやすくなる傾向があるため、集客面でもデメリットが大きいです。

また 今後のSEOアップデートでもSSLの有無はますます重要になる と言われています。
今のうちに対応しておくのが賢明です。

③ 見た目の安心感が大事だから

今はサイトを訪れるお客様自身が 「鍵マークがないサイトは不安」と感じる時代。
スマホユーザーも含めて「このサイト大丈夫かな？」と一瞬でも思わせたら離脱につながります。

飲食店・美容室・クリニック・小売店 など、リアルな集客を目指すサイトほど 見た目の安心感 は重要です。

SSL化って難しいの？どうやってやるの？

SSL化は サーバー側でSSL証明書を取得・設定する 作業が必要になります。

• 多くのレンタルサーバーでは 無料SSL（Let's Encryptなど） を提供
• 有料のSSL証明書は法人向け・より強固な信頼性が必要な場合に選択
• CMS（WordPressなど）でも対応可能（ただし一部リンク修正や再設定が必要なケースあり）

最近では多くの制作会社／運用代行でも 初期導入時にSSL化は標準対応 になっているほどです。
もし不明な場合は、まず ご利用中のサーバー管理画面を確認 → SSL設定 の項目がないか見てみましょう。

まとめ：SSL化は“お客様の安心感”の第一歩

SSL化は「やっておいた方がいい」ではなく、今や 「やっていなければ信頼を失う」 時代になりました。
とくに地方の事業者さんや個人のお店でも、SSL化が遅れているケースはまだまだ多く見られます。

ちょっとした安心感の積み重ねが、サイト全体の信頼性を左右します。

もし今、

• 自社サイトのURLが「http://」のまま
• ブラウザに「保護されていない通信」と出ている
• SSL化は昔から気になっていたけどそのまま…

という場合は、この機会にぜひ見直してみましょう。

あなたのホームページにも、“安心の鍵マーク” をつけてあげませんか？