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画像多めサイトでやりがち!「重たいホームページ」を軽くする工夫
- 制作ノウハウ
更新日
2025.05.02
公開日
2025.05.02
Contents
1. イントロダクション
美容室、飲食店、フォトスタジオ、ポートフォリオサイト──こうした業種のホームページでは、ビジュアル訴求が重要なため画像を多く使いがちです。
しかし、画像を多用したサイトは「重くなる」=「表示速度が遅くなる」傾向にあり、それがユーザー離脱やSEOのマイナス要因にもつながってしまいます。
今回は、画像多めのサイトにありがちな“重さ問題”を解決するための具体的なテクニックと、実務で活用しやすいツールやサイトをご紹介します。
2. なぜ「重たいホームページ」が問題なのか?
● 離脱率が上がる
表示に3秒以上かかると、約半数のユーザーが離脱すると言われています。せっかくのデザインも、見てもらえなければ意味がありません。
● SEOにも悪影響
Googleはページの読み込み速度も評価要素に含めています。重たいサイトは検索順位でも不利になることがあります。
● スマホユーザーに特に不利
モバイル回線での閲覧は通信速度に限界があるため、容量の重いページは特に読み込みストレスを与えてしまいます。
3. 「重さ」を改善する具体的なテクニック
1. 画像の圧縮(最小化)
高画質でも、Webでは必要以上に大きなサイズは不要です。
- JPEGやPNGをWebP形式に変換することでファイルサイズを削減
- 圧縮率をコントロールし、画質と軽さを両立
活用ツール:
- TinyPNG(PNG・JPEG対応)
- Squoosh(Google提供。WebPやAVIF変換にも対応)
- Compressor.io
2. 遅延読み込み(Lazy Load)
ページを開いた瞬間にすべての画像を読み込むのではなく、ユーザーがスクロールしたときに読み込む仕組み。
- Web表示の初速が早くなる
- 必要な部分だけ読み込むため、実質的な読み込み時間を短縮
実装方法:HTMLの<img>
タグに loading="lazy"
を追加するだけ
<img src="sample.jpg" loading="lazy" alt="画像説明">
- WordPressユーザーは「Lazy Load」機能付きのテーマやプラグイン(例:Autoptimize)で簡単に導入可能
3. JavaScript・CSSの最適化
画像だけでなく、無駄なスクリプトや装飾ファイルもページ速度に影響します。
- 使っていないJSライブラリ・CSSを削除
- 複数ファイルを1つにまとめる「圧縮・結合」処理を行う
活用ツール:
- PageSpeed Insights(Google公式)で不要なJSやCSSの指摘が得られます
- WordPressでは「Autoptimize」「WP Rocket」などのプラグインが便利
4. CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の導入
アクセスの多いコンテンツ(画像・動画・CSSなど)を、世界中のサーバーから分散して届ける仕組み。
- 表示速度が地域によらず安定する
- サーバー負荷を軽減できる
無料で始められるCDN:
- Cloudflare
- jsDelivr(特にオープンソース系ライブラリに強い)
5. サーバー選びも見直しを
- 格安レンタルサーバーを使っている場合、サーバースペックがボトルネックになっている可能性もあります。
- 表示速度が遅いと感じる場合、速度に強いサーバー(例:ConoHa WING、mixhostなど)への切り替えも検討を。
4. まとめ
画像をたくさん使うデザイン性の高いサイトは、ビジュアルで惹きつける力が強い一方、「重さ」によるストレスや機会損失が生まれやすいというデメリットも抱えています。
- 画像圧縮や形式の見直し
- 遅延読み込み(Lazy Load)
- JS/CSSの整理と最適化
- CDNの導入
- サーバースペックの確認
これらの工夫を組み合わせることで、見た目の美しさを保ちながら、軽快な表示速度を実現するホームページを作ることができます。
「画像を多く使っているからこそ軽くする努力」──ぜひ、明日からのWeb制作や改善業務に取り入れてみてください!